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コラム11月号『感染症について』

最近よく話題になったデング熱。これは デング熱ウイルスを持った蚊の伝播による感染症で、病原体はフラビウイルス科フラビウイルス属のデングウイルスによるものです。

 

デング熱は、ヒトと一部の霊長類で発生している感染症で、それ以外への感染は殆どないと考えられています。そのため散歩などで出かける機会の多い犬や家の中と外を行き来する猫に感染して発症するこはないと思われますので、あまり心配しなくてもよいと思います。しかし、ペットにとって気をつけてあげなければならないのが、ノミやダニが媒介する感染症です。ノミはノミアレルギー性皮膚炎の発症や一部の腸内寄生虫、ダニは犬バベシア症やヒトに被害を及ぼすSFTS(重症熱性血小板減少症候群)など様々な病原体を媒介するからです。

 

11月に入り、日に日に涼しくなり秋の行楽シーズンの到来と共に、ペットと行楽地で楽しい時間を過ごそうと計画せれている飼い主さんが多いと思います。しかし、野外ではちょっとした藪や茂みに、ノミやダニが待ちかまえていて動物が近くに来ると寄生します。もしも、寄生したまま自宅に持ち込んでしまうと家の中で繁殖してペットだけでなく、飼い主さんも刺されて、病気をうつされることがあります。そうならないためにも定期的なノミ・ダニ駆除を行い、ペットと家族を守りましょう。

 

2014.11.01